興味の向くままに、家いっぱい本を買いすぎる実母の話

30代の兼業主婦です。実家の母は、いわゆる「ものが捨てられない性格」です。ゆったりと余裕のあるはずの家は、なぜかぼんやりとくすんだ空気に満ち、あっちにもこっちにもモノ・モノ・モノ…が積み重なっています。一応、堆積の仕方に順序は立ててあり、様々な収納グッズの中に納まってはいるのですが、いかんせんそういった箱やカゴ類があふれすぎているのです。帰省の際には私が掃除をしますが、ホコリがたまりやすく、清掃作業が実に大変です。すっきりと片づけてあれば、なんてことないのに…といつも思います。

特に多いのは書籍です。家の中の部屋という部屋に本箱があり、どの棚にもぎちぎちと本が詰まり、あっちにもこっちにも本が積んで置いてあります。読書家なのはいいのですが、「これ、全部読んだの?」と聞けば「うーん、6割がた読んでないかも…。」と歯切れの悪い返事です。つまり、自分の所持品である書籍について、全く把握管理ができていないのです。

そんな状態なのにどんどん新刊を購入してしまうので、いずれは家が本やモノでいっぱいになる運命しか考えられません。様々なことに興味を持つのは大変いいことですが、興味のままにモノ(母の場合は本)を買い、買った時点で読んだような錯覚をもって満足してしまっているのは、購入者にとっても本にとっても、本当に残念な事態と言えるのではないでしょうか。

PR|遺品とお墓の整理をする|