ゴミ屋敷の掃除は二度と御免です

以前、友人が経営する人材派遣会社で人手が足りないときの臨時人員として働いていた時の話です。

ある日、どうしても人員が足りないから手伝ってほしいと友人から連絡がありました。
これといった用事もなかったので承諾し、当日集合場所に行ってみると、なんと10人ほどの人員が。

私「結構、人いるじゃん」。
友人「これでも足りない」。
私「そんなに大変な現場なの?」
友人「行けばわかる。とにかくトラック乗ってくれ。」
私「トラック?」

気づけば目の前に廃材を運ぶトラックが5台・・・
これは嫌な予感がする・・・が、今更後にはひけず・・・
仕方なく、トラックに乗り込み、着いた所は・・・某ゴミ屋敷!!!

私「まさか・・・」
友人「そのまさか。」
私「え~~!!」
全員「え~~~!」
友人「これを身に着けろ!」

そう言って友人が出したのは「粉塵マスク」と「ゴム手袋」&「ヘルメット」に「長靴」などなど。
各々文句を言いつつも着替え、いざ尋常に不用品だらけのゴミ屋敷と勝負!!

何がきついってまず、匂い。
鉄が錆びた匂いを筆頭に生ゴミの匂いなどあらゆる匂いが充満している訳です。

しかも臭いとかじゃなくて目に来る!もうね、涙が出てくるんですよ。
超感動したときも超悲しかった時もあれほど涙は出ませんでした。
あれほど泣いたのは後にも先にもあれだけだと思います。

ちなみに家の中に自転車やバイクが山積みになっているの見た事あります?
家の中ですよ!ウソだろ!って思いましたよ。

とにかく必死であらゆるものをトラックに放り投げました。
結果、丸三日かかりました。

トラック5台がフル回転、ゴミ処理場への往復数回のイキオイ。
もう二度とやるかと思いました。
トラウマですよ。

ちなみにそのゴミ屋敷をなぜ掃除することになったのかと言うと。

ゴミ屋敷の主人が入院して家を空ける事になった為、
今がチャンスと娘さんがゴミ排除に乗り出したそうです。

今思い出してもキツイ仕事でした。